ここからは個別の「接頭辞」「語根」「接尾辞」を詳しく見ていき、単語のネットワークを縦横無尽に張り巡らしていきます。
まずは単語の先頭にある「接頭辞」からおさえていきましょう。本教材はネットワークを重視しているので、接頭辞の観点から単語をまとめ、さらに語根の観点から単語をまとめ、最後に接尾辞の観点からも単語をまとめます。
ある一つの単語がなんども登場することで、その単語がさまざまなネットワークに組み込まれることになると考えるからです。
一応の方針としては、第4章の「語根」のところでの解説を特に分厚くする予定ですが、これはどうなるかはわかりません。
教材、つまりテキスト(text)とは、文字通り(text←textile:テクスタイル=織物)、糸の縦横無尽の織り合わせであり、人はしばしば、その織り方をいかにしようかと迷い、立ち止まってしまうことがあるのです。
それはそれとして。まずは最初の接頭辞にいってみましょう。記念すべき最初の接頭辞は、この単語帳のアイデンティティ1)identity:自己同一性、自分が自分であることの根拠となるもの、自分は何者かという問いに対する答え。アイデンティティをこの意味で初めて大々的に使ったのは、第3章で扱ったフロイトの弟子の弟子の精神分析家、エリク・エリクソン。ちなみに、動詞のidentifyは、identify A with Bで、AをBと同一視するという意味の重要語。そのものを規定する接頭辞、「para」です。
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References
1. | ↑ | identity:自己同一性、自分が自分であることの根拠となるもの、自分は何者かという問いに対する答え。アイデンティティをこの意味で初めて大々的に使ったのは、第3章で扱ったフロイトの弟子の弟子の精神分析家、エリク・エリクソン。ちなみに、動詞のidentifyは、identify A with Bで、AをBと同一視するという意味の重要語。 |